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  • 執筆者の写真jptraveler2017

高野山の宿坊 大円院 宿泊記


ちょっと仕事に行き詰まった秋の週末、急に思い立って高野山に行ってみました。宗教的、精神的な旅ではまったくありません。ですが、良い経験かなと思い、高野山で人生初の宿坊にお世話になりました。その記録です。

今は、宿坊もネット予約ができる時代ですね。自分はYahooトラベルを通じての予約で、一人旅だったので、一人一部屋ですべて込み11,600円ほど。他にもっと高くて、施設が充実している宿坊もありましたが、自分は寝るだけだと思ったので、ある程度口コミが良くて、お値段がお手頃な大円院にお世話になりました。

大円院は高野山のメインの通りに面しており、宿坊協会の案内所や金剛峯寺からも近くて、わかりやすい場所にあります。

入り口はこんな感じ。

大円院 入り口

この門のすぐ先にメインの建物があり、靴を脱いで上がった左側に帳場のような場所があり、チェックインの旨伝えると、横のソファーでチェックインしてくれました。クレジットカードでの支払いもOKです。

大円院 入り口

大円院、思ったより奥に広く作られており、廊下を進むと奥に部屋が続いています。廊下はこんな感じ。各部屋はちゃんとカギもかかります。

大円院 廊下

自分の部屋。奥の別館側でしょうか、その1階です。部屋にはすでに布団がひいてありました。浴衣、歯ブラシ、お茶がセット(お茶菓子付き)してあります。エアコンも完備。一人ではちょっと広過ぎるくらいのサイズですね。昭和の修学旅行を思い出しました。

大円院 部屋

反対方向を見たらこんな感じで、小さいながらテレビもありますよ。部屋にはバストイレなしで、大浴場は少し離れますが、トイレと洗面所は館内の何箇所かにあって、どの部屋からもそれほど遠くはありません。

大円院 部屋

机の上にはお茶セットのほかに、館内のご案内と空海のまんが伝記。この伝記、意外に勉強になります。

大円院

部屋に入ったのが5時頃だったので、5時半の夕飯まであっという間。夕飯は近くの大広間でいただきます。大広間はいくつかあるようで、泊っている部屋の近くの大広間で準備してくれます。この日泊まっていたのは20名はいたと思いますが、この大広間で食事をしたのは3人だけ。3人とも一人で宿泊していたようで、だだっ広い部屋に3人向き合って食事するのはなんだか気恥ずかしいもんです。

食事は精進料理。ご飯は小さいおひつに入って温かいし、汁物は席についてから持ってきてくれます。紙鍋もあって、美味しくいただきました。ほとんどが手づくりで、田舎のおばあちゃん家でごちそうを食べている感じでしょうか。ちなみに、お隣の方はお酒を頼んで飲んでいたので、アルコールも注文できるようですね。あと、右下にある袋の中にはお土産の木のしゃもじ。

大円院 夕食

これは翌日の朝に撮ったのですが、3席の配置はこんな感じです。

大円院 食事場所

お風呂は夕方5時ごろから9時ごろまでのみ。(すみません、正確な時間は失念)小さめな銭湯の雰囲気で、浴槽はそれほど大きくはありませんが、特に困ることもなく。リンスインシャンプーとシャワーソープが備えてあります。ドライヤーも脱衣所にありました。

夜は特にすることもないので、空海の漫画を読み、早々に就寝。

翌朝は宿泊した人だけが参加できる朝のお勤めに参加。朝の5時50分から。お堂は思ったよりかなり小さく、絨毯敷き。床に座ることもできますし、壁際には簡易椅子もあるので、ほとんどの方が椅子に座っていました。その日の参加者は10名ほどでしょうか。お坊さん(お二人)お経をあげるのを聞き、途中で参加者が全員で焼香、住職が本院の由来などのお話をされて、最後はご本尊を拝見して終了。終了時間は7時10分ごろとなかなか長い時間でした。ただ、思ったより飽きず、なんだかいい時間だったなあと思ったのは、思い込みのせいでしょうか。

お勤めの後は朝食です。昨日の夕飯に比べると本当に質素ですが、これもまたいいもんです。珍しくご飯2膳もいただきました。

大円院 朝食

こんな襖絵も入り口近くに。歴史を感じますね。

大円院 襖絵

初めての宿坊で、ちょっと緊張していましたが、それなりに快適に過ごせました。お食事内容は十分だと思いますし、部屋もまあまあのレベルでしょうか。でも、世の中の物価からいうとちょっと高いかも、という印象です。うーん、一人で宿泊だから、こんなもんなのかな。

ただ、部屋の中に(縁側)使わない大きな机が置いてあったり(他には沢山空室あり)、ふすまが破れたままだったりするのはどうなんだろう。あと一つだけ「ちょっと厳しいなあ」と思ったのは、寝具の毛布。カバーがなく、毛玉のついた古めの毛布が掛布団と敷布団の間に挟まっています。誰が使ったかわからない毛布を使うのはさすがにちょっと気持ち悪くて、使わないようにしました。

スタッフというか、受付や食事の給仕をしているのは、お手伝いの学生さんでしょうか。サービス業が専門ではないので、すごく愛想があるわけではありませんが、最低限は抑えているし、僕はとても気持ちよく感じました。

また泊まりたいかとうと、「うーん」なのですがね。

Nov 2017

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