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執筆者の写真jptraveler2017

北京での乗り継ぎ、出来なかった話 - 中国国際航空(Air China)


2015年の年末旅行のこと。中国国際空港(CA )のビジネスクラスが安かったので、羽田から北京経由のローマ行きの航空券を予約しました。乗り継ぎの悪い噂を知っていながら、楽天的な僕は自分は大丈夫じゃないのかなあと思い、安さにつられて購入。 で、やっぱり北京で乗り継ぎができず1泊する羽目に。忘備録&皆さんと情報共有と思い、乗り継ぎできなかったことに焦点を当ててブログにまとめておきます。(まさかブログに残すとは思わなかったのでほとんど写真なしです。すみません)

予約した便はCA184羽田発8:30、北京着11:30、乗り継いでCA939 北京発13:30、ローマ着17:50。その晩はローマに一泊して、翌朝の飛行機でマルタに飛ぶ予定。実は羽田発7:30の便もあって、安全策を取ってそれにしようかとも思ったのですが、その時間に羽田に行くのはかなり辛いし、北京での乗り継ぎも2時間あれば十分かなあ、と。

羽田のチェックインはいたって普通、搭乗も普通に行われ、ドアクローズ。でも、飛行機はそこから動き出さず、コックピットから管制上の理由で、出発の許可待ちとのアナウンス。45分ほど待機した後に動き出したので、乗り継ぎに間に合う!と思ったら、少し移動して貨物地区のようなところで止まる飛行機。ああ、そこでさらに1時間待機。コックピットからのアナウンスはもう一度あったような気もしますが、とても聞き取りにくく、あまり記憶に残っておりません。ちなみにキャビンクルーは英語がとても拙い。A320の小型機だから、いつも国内線とかに飛んでるクルーなのかなあ。飲み物のオーダーする英語もイマイチ通じにくいという感じ。そんな人達に遅延の状況を聞いても埒があきません。ちなみに、その便には日本人クルーは乗っていなかった模様。

結局定時から1時間45分後に滑走路に向かい、無事に離陸。北京着陸はローマ行きが出発する30分前。あれ、まさか間に合うかもと思ったものの、北京空港は巨大です。ゲートに着いたのは15分後。微妙な時間。走ったら間に合う気もするし。運が良いのは預け入れ荷物はなかったこと。

クルーのケアもなく、もちろん地上職員がゲートで待ち構えてるなんて事はありません。乗り継ぎのサインを目指して走ります。北京空港での乗り継ぎの際は手荷物検査の前に、航空会社のものか官公庁のものかわからないブースがあって、乗り継ぎの搭乗券をチェックしてスタンプを押すカウンターがあります。そこに辿り着いたのは出発10分前。窓口で搭乗券とパスポートを出すと、無表情のお姉さんがあっさり、今日のローマ行きには乗れないからここは通れない、予約を取り直せ、と。

すごすご引き返し、乗り継ぎカウンターを探す。たどり着いたカウンターの人はここでは予約の取り直しができないので、入国して出発階のチケットカウンターに行けと。中国国際航空の問題か、北京空港の問題かわかりませんが、北京空港では乗り継ぎカウンターでも、ビジネスクラスラウンジでも予約の変更、チケットの変更はしてくれません。なので、いちいち出発階(搭乗手続きする辺り)のチケットカウンターに行かないといけません。しょうがないので、入国してチケットカウンターに向かいます。日本人はビザが要らないから良いけど、ピザがいる国の人はどうしてるのだろう。

その日の遅延はPM2.5の影響で視界が悪く、滑走路が閉鎖されてたのか、飛行機の数を制限していたかららしく、羽田のからの同じ便で乗り継げなかった人もたくさんいたし、他の便からもたくさん。でも、混んでいたカウンターでは以外に早く15分ほど待っただけ。それよりイラついたのは、中国人の横入り。たどり着いたチケットカウンターの若い男性スタッフは、英語もペラペラで、仕事も早い。実は、このカウンターはまた後でもお世話になるのですが、その時の女性もとても感じが良くて、ここは有能なスタッフを配置してるのかな、と感じました。

その時点で午後の2時。カウンターでは明日の朝、ローマからマルタに行かなくちゃいけないので、その便に乗れるようにしてくれとリクエスト。担当の彼の提案は、夜2時発の中国国際航空のフランクフルト行きに乗って、乗り継ぎでルフトハンザのローマ行きへの再予約。もちろん全部ビジネスクラスで、ローマから予約してあったマルタ行きにも間に合う到着時間。それならマルタでの滞在時間も変わらないのでオッケーと伝えると、あっという間に再予約してくれました。航空券の再発券は後でする、との事でしたが、ちゃんとやっておいてくれました。さらに、フランクフルト行きの出発まで休めるようにホテルを取ってくれ、待っていたら、ホテルのスタッフがカウンターまで迎えに来てくれました。何とかなりそうで、ここで一息。

専用車に10分ほど乗って着いたのが、ゴールデンフェニックスホテル。悪くは無いのですが、本当に中国っぽいホテル。フロントの人の感じも悪いし。でも、ベッドで少し休めるのはありがたい。夕飯もついてるし。(それもかなりひどいビュッフェでしたが )僕は友人と一緒だったので、心強かったですが、1人だったらかなり心細かっただろうなあ。

ホテルではテレビを見たり、ゴロゴロしたり、ご飯を食べて、シャワーを浴びて。フランクフルト行きの出発は夜中の2時だったのだけれど、暇だし、空港行きのバスの時間もそれほど選択肢がないので、22時過ぎにはホテルをチェックアウトして空港へ。ビジネスクラスのチェックインエリアで、無事にチェックイン完了。スターアライアンス同志の乗り継ぎなので、フランクフルトーローマ間の搭乗券もいただき、ラウンジに向かいます。

ラウンジはまあまあの大きさではありますが、豪華でも無いし、料理や飲み物はイマイチ。でも、ゆっくりできます。

ラウンジの窓から見える外は今日もPM2.5のスモッグと言うか、霧。だんだん濃くなってきて、ちょっと心配に。flightradar24 で見ていると、着陸を取りやめてダイバートする飛行機も出てきて、1時過ぎたらどの飛行機も北京空港には向かってこないし、出発もしていないようで滑走を閉鎖したようです。この時点でラウンジから、目の前のゲートにある飛行機さえ霧で見えなくなりました。推定距離250m。掲示板のフランクフルト行きの出発時間も、1時間遅れ、2時間遅れ、とうとう明日の朝に変わってしまった。取り敢えずこの時点で諦めて、ラウンジに宿泊決定。椅子をいくつかくっつけて寝ます。ラウンジが大混み出なかったのが唯一の救い。

Air China ビジネスクラスラウンジ

北京空港のラウンジって、出発ホールに浮かぶように作られていて、オープンな感じ。その分、空調も調節ができず、夜は寒い寒い。荷物にあったダウンジャケットを着て過ごします。寝られたのは2、3時間かなあ。外が明るくなってきたので、起きだしましたが外の霧は濃いまま。

フランクフルト行きが遅れているので、今からそれに乗って行っても予約してあったローマからのマルタ行きに乗れないのは決定。ローマ~マルタを自分で別手配しちゃっているので、とりあえずローマに行きたい。その時点でフランクフルト行きの出発予定は11時。今日のローマ直行便は昨日と同じ13:30。フランクフルト行きも11時に出るかどうかわからないし、ローマ直行便に乗った方が良さそうな。ラウンジのスタッフに再変更できるか相談してみても、英語はイマイチ通じないし、何よりそこでは変更ができないらしい。誰かに電話して聞いてくれていたけど、変更したいなら結局はまた出発階のチケットカウンターに行けと。しょうがない、行きますか。でも、ここって出発のラウンジ。どうやって出発階まで戻る?到着の流れに乗って入国するのか、出発の流れを逆流して出国を取り消すのか。ラウンジスタッフの説明がイマイチ要領を得ないのだけど、とりあえず出発の流れを逆流しろと言っている模様。ついてきてはくれないので、自分達で出国検査官のブースに突撃して、説明したら無表情ながらさっさと手続きして、出国スタンプにキャンセルのスタンプを押してくれました。保安検査もスタッフが通るようなレーンを逆行して無事にチェックインエリアに戻れました。

出国取り消しスタンプ

出発階のチケットカウンター再び。昨日のできる彼はいないかなと思ったけど、もちろんおらず。この時点で朝7時。ぼーっと、カウンターが空くのを待っていたら、スタッフの一人がカウンターの中にあったスタッフ用の給水器から、紙コップで水を持ってきてくれて、どうぞ、と。ああ、心が和みます。自分たちの順番が来て、カウンタースタッフにフランクフルト行きはやめて、ローマ行きに再度変更したいというと、あっさりOK。あっという間に変更してくれました。ああ、やっぱりここのスタッフはすごい。(と言うか、これが普通なんだろうけど、他のいい加減さを見てるとこのスタッフ達がすごいと感じます)

これでまた一安心。のんびり手荷物検査、出国手続きをしてラウンジに戻ります。北京空港は出発のチェックインエリアから国際線の搭乗口があるエリアまで電車で移動します。今回は乗るたびにに緊張感や思いが違い、毎回印象が違う電車移動になりました。

さて、ラウンジに再度入り、軽く食事をした後は、ローマのホテルを取り直し、ローマ~マルタの飛行機を取り直さなくてはなりません。ローマのホテルは空港のヒルトンを予約していましたが、キャンセル不可のものを予約していたので、昨日の分はあきらめて再度予約を取り直し。クリスマス時期だったのでそれほど混んでいなくて、当初とあまり変わらない金額で予約できました。ちなみに、無駄にしてしまった1泊目は帰ってきてから旅行保険の適用があるかと聞いてみましたが、僕の入っているクレジットカードに付帯している保険では適用外でした。さて、ローマ~マルタのフライト。結局当初予定のフライトから24時間後のフライトしか乗り継げません。自分は払い戻し不可のチケットをウェブサイトで購入していたので、これも素直に新しく買いなおし。でも、予約を取り直そうとすると、同じアリタリアの便は結構値段が高くなってしまいそう。予定していた便の少し前の時刻にエアマルタの便があり、そちらが安かったのでそちらを予約。結局友達とは別の便になりました。

友達は、JTBの商品券を持っていたので、JTBを通じて同じ便を予約していたのだけど、基本旅行会社からの予約は航空会社でなくて、その旅行会社を通じて変更・キャンセルしなくてはいけません。友達が持っている予約確認書に記載されている緊急連絡先、JTB〇〇支店。電話番号は0570から始まる、ナビダイヤル。しかしこれって、海外からは電話できません。ネットで調べて、JTBの海外からかけられそうな番号を探し出し、電話してみましたがJTB〇〇支店の電話番号はわからず、変更もそこではできないとのこと。そりゃないぜ、天下のJTBが・・。もう、どうしようもないので最終手段として日本のアリタリアに電話してみました。最初は旅行会社で取った予約だから、旅行会社に連絡してくださいと言われたのですが、状況を説明してなんとかなりませんかとお願いすると、今回は特別に変えてくれるとのこと。そして、JTBへはアリタリアから連絡してくれるとのこと。予約も運賃差額と、手数料だけで予約を翌日に変えてくれました。機内のサービスであまりいい評判を聞かないアリタリアですが、日本のコールセンターの方はとっても感じが良かったし、困っている僕たちを助けてくれました。本当に感謝です。

後は、ローマ行きが無事に飛ぶかどうかです。この時点で霧は完全に晴れていなかったのですが、フライトは無事に飛びました。この写真は自分たちが乗る直前のローマ行きの飛行機。朝方よりは大分霧が晴れてきましたが、それでもこんな感じ。

Air China飛行機

結局マルタ滞在が丸一日減り、ローマのホテル1泊分とローマ~マルタの飛行機代が余計にかかってしまいましたが、なんとか無事にマルタにつくことができました。

北京の乗り継ぎがやばいのはPM2.5の酷い冬だけかと思っていたら、夏もダメなようで。先日(7月)マルタに一緒に行った友達が北京出張の際に、JALの羽田~北京の便が大幅に遅れたとか。あまりに出発しないので、ゲートに駐機したまま地上で機内食を食べてから出発。北京着は定刻の6時間後だったそうです。それもあって、今回自分の体験を残しておこうと思った次第。それを聞いて羽田~北京便を調べてみると、夏も結構遅れているようです。今夏だけなのかは調べておりませんが。友達は北京でストームがあったから管制からの制限と説明されたようですが、夏も天気が不安定なんですかね。ちなみに、以下のスクリーンショットは今日の羽田発北京行きのフライト。8:30の中国国際空港は3時間半の遅延。朝のJALとANAはまだ出発してませんね。ちなみに、このスクリーンショットを取ったのは15:15です。こりゃ、さすがに北京経由は避けた方が良いようですね。

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